【亜州ビジネス編集部】米ホワイトハウスは1日、10月30日に実施された米中首脳会談での合意内容の詳細を公表した。レアアース（希土類）など重要鉱物に対する追加の輸出規制を中国側が「事実上撤回する」と説明している。複数メディアが2日までに伝えた。

　ホワイトハウスが発表した「ファクトシート」によると、中国は2022年10月と25年4月に導入したレアアースなど重要鉱物に対する輸出規制を事実上撤回する。撤回の対象にはレアアースのほか、ガリウム、ゲルマニウム、アンチモン、グラファイトが含まれる。

　さらにファクトシートによると、中国は米テクノロジー企業に対する独占禁止法違反などの調査を終了する。また、オランダに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアについて、同社の半導体が世界各国に流通できるよう中国が適切な措置をとると説明された。

　米国側も合成麻薬フェンタニルの流入を理由にした中国への20％の追加関税を、11月10日から10％に引き下げる。また、レアアース輸出規制に対抗した100％追加関税の実施をさらに1年間停止。中国船からの入港料の徴収措置も1年延期する。


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