新型コロナウイルスの感染が拡大する中国で、出入りなどを禁止する“封鎖都市”が増加している。香港経済日報（6日付）のまとめによると、中国で約40の省・都市が何らかの封鎖措置を導入。感染者最多の湖北省では17都市が封鎖されているほか、遼寧省（全省）や広東省珠海市、海南省海口市などが「小区（団地）の封鎖式管理」を実施している。また、首都の北京市では、グループでの宴会・会食を禁止する方針が通知された。

　報道によると、珠海市では外出時のマスク着用や、小区を出入りする際の検温が義務付けられた。江蘇省南京市では、各地の診療所が急診を除いて受付を停止したという。

　また北京市では5日、グループで会食したり、グループ客に場所を提供したりすることを禁止する通知が出された。外食事業者はすでに受け付けた予約について、速やかに連絡を取ってキャンセルするか延期するよう求めている。

　なお、中国の呼吸器疾患専門家で、国家衛生健康委員会の研究員チームを率いる鐘南山氏は地元メディアの取材に対し、新型コロナウイルスに感染するリスクが高い場所として、エレベーターを挙げた。主に飛沫感染するため、換気が不十分な場所が危険だと指摘。エレベーター内でのマスク着用やボタンの消毒が必要と強調した。エレベーターに次ぐ高リスクの場所としては、レストラン、オフィスを挙げている。


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