新型コロナウイルス肺炎の感染拡大を受けて、中国では飲食業やホテル業などで通常営業ができない企業が急増し、仕事を休まざるを得ない従業員が多数出ている。こうしたなかアリババ系のO2O（オンライン・ツー・オフライン）型生鮮スーパー「盒馬鮮生（Hema Fresh）」はこのほど、他社で働く場を失った労働者を一時的に自社で雇用する「従業員シェア」を実施すると発表した。経済日報が14日付で伝えた。これまでに北京心正意誠餐飲の従業員をはじめ、ホテル、映画館などの分野も含めて32社の約1800人が盒馬鮮生で働くことが決まった。倉庫整理、出荷などの作業要員として雇用する格好だ。被雇用者が元々所属する企業に盒馬鮮生が賃金を払い、これを被雇用者への賃金支払いに充ててもらう。被雇用者は働き方によっては元の企業で働いた場合よりも多く賃金を受け取ることができる。