ニュース 2020/09/17 18:59
燃油車禁止スケジュールは設定不要=中国の専門家
政策・政治
【亜州ビジネス編集部】 中国の新エネルギー自動車(NEV)専門家が「燃油車の禁止スケジュールは設定する必要がない」との見解を示した。これを受けて、業界関係者の間では、「政策方針転換のシグナルになり得る」との見方が浮上している。21世紀経済報道などが17日付で伝えた。
「省エネ・新エネ車」重大プロジェクト専門家チームの王秉剛チームリーダーは16日、「2020世界新エネ車供給チェーン革新大会」で発言。「燃油車禁止の時間的なスケジュールは組まなくても良い。ハイブリッド自動車も省エネ車の一部であり、中国の専門家1000人以上の意見を集約したところでも、期限を定める必要はないとするコンセンサスが確立された」と報告した。また2035年時点の比率について、「省エネ車と新エネ車が50%ずつとなるだろう」とする分析を紹介している。
同氏はまた、近く「省エネ・新エネ車技術ロードマップ(第2版)」を正式発表することを明らかにした。すでに専門家の審査を通過したという。
工業情報化部がまとめた「新エネルギー車(NEV)産業発展計画(2021〜35年)案」(意見募集稿)では、30年の中国NEV保有台数を6420万台に引き上げるなどの目標が設定された。NEV台数と充電器数の比率を「1:1」とする既存インフラ整備計画に照らし合わせれば、向こう10年で充電器6300万基、金額にして1兆人民元(約15兆5000億円)規模の設置需要が生み出される計算となる。
一方、中国の省レベルでは、海南省政府が30年のガソリン車全面廃止を先ごろ決定した。同省は19年初め、3月1日からガソリン車の販売を段階的に禁止していくと表明。充電インフラ整備を整えた上で、30年までにガソリン車の道路走行を認めない方針を打ち出した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
「省エネ・新エネ車」重大プロジェクト専門家チームの王秉剛チームリーダーは16日、「2020世界新エネ車供給チェーン革新大会」で発言。「燃油車禁止の時間的なスケジュールは組まなくても良い。ハイブリッド自動車も省エネ車の一部であり、中国の専門家1000人以上の意見を集約したところでも、期限を定める必要はないとするコンセンサスが確立された」と報告した。また2035年時点の比率について、「省エネ車と新エネ車が50%ずつとなるだろう」とする分析を紹介している。
同氏はまた、近く「省エネ・新エネ車技術ロードマップ(第2版)」を正式発表することを明らかにした。すでに専門家の審査を通過したという。
工業情報化部がまとめた「新エネルギー車(NEV)産業発展計画(2021〜35年)案」(意見募集稿)では、30年の中国NEV保有台数を6420万台に引き上げるなどの目標が設定された。NEV台数と充電器数の比率を「1:1」とする既存インフラ整備計画に照らし合わせれば、向こう10年で充電器6300万基、金額にして1兆人民元(約15兆5000億円)規模の設置需要が生み出される計算となる。
一方、中国の省レベルでは、海南省政府が30年のガソリン車全面廃止を先ごろ決定した。同省は19年初め、3月1日からガソリン車の販売を段階的に禁止していくと表明。充電インフラ整備を整えた上で、30年までにガソリン車の道路走行を認めない方針を打ち出した。
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