ニュース 2019/12/20 18:59
中国:指標金利「LPR」据え置き、早期の準備率引き下げ観測は根強く
政策・政治
中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の1年物を4.15%に据え置いた。住宅ローン金利の指標となる5年物LPRについても、前月と同じ4.80%を維持している。LPRの据え置きは市場予想通り。ただ、景気下支えのために人民銀は緩和的な金融政策を継続する見通しで、市場では来年の春節(旧正月、1月25日)までに預金準備率が引き下げられるとの観測が根強く残っている。
企業の資金調達コストを引き下げるため、人民銀は8月から事実上の貸出基準金利となるLPRの公表を開始(毎月20日に公表される)。従来のLPR算出方法を見直し、MLF金利に緩やかに連動するようにした。うち1年物LPRは“実質的な政策金利”とも呼ばれ、制度の見直し以降、8月、9月、11月の計3回引き下げられている(10月は据え置き)。
光大銀行や民生銀行のアナリストは、2020年もLPRの引き下げが続くとみている。また、格付け会社である東方金誠国際信用評価公司のエコノミストは、春節前に預金準備率が引き下げられる可能性を指摘した。人民銀が季節的な資金ひっ迫に対応するとの見方を示している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
企業の資金調達コストを引き下げるため、人民銀は8月から事実上の貸出基準金利となるLPRの公表を開始(毎月20日に公表される)。従来のLPR算出方法を見直し、MLF金利に緩やかに連動するようにした。うち1年物LPRは“実質的な政策金利”とも呼ばれ、制度の見直し以降、8月、9月、11月の計3回引き下げられている(10月は据え置き)。
光大銀行や民生銀行のアナリストは、2020年もLPRの引き下げが続くとみている。また、格付け会社である東方金誠国際信用評価公司のエコノミストは、春節前に預金準備率が引き下げられる可能性を指摘した。人民銀が季節的な資金ひっ迫に対応するとの見方を示している。
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