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  ニュース     2020/06/02 18:59

中国:上場企業の19年管理職報酬、100万元以上が1割強に 無料記事

 中国で上場企業幹部の報酬が増加している。現地メディア「界面新聞」のまとめによると、調査対象となった上場企業幹部7万人近くのうち、2019年報酬が100万人民元(約1500万円)を超えた人は全体の1割強に当たる7459人に達した。これら「100万元幹部」の報酬総額は148億2700万人民元で、前年に比べて19.57%増加。平均報酬額は198万7800人民元だった。
 幹部報酬に関する情報を開示したA株企業3541社のデータをまとめたもの。これら3541社のうち、「100万元幹部」を擁する上場企業は1764社を数える。年間報酬が最も高かったのは、方大特鋼(600507/SH)の謝飛鳴氏(19年6月に董事長を退任)で4122万人民元。報酬額は前年比で30.05%増加している。
 このほか、2位は華夏幸福(600340/SH)の呉向東・共同董事長で3869万人民元、3位は金科地産(000656/SZ)の喩林強総裁で2926万人民元。両社ともに不動産開発を手がける。一方、「100万元幹部」が最も多かったのは復星医薬(600196/SH)の27人だった。
 業種別では、医薬・バイオ、電子、金融、不動産などが高報酬だ。うち医薬・バイオ業界の「100万元幹部」は769人(前年は586人)を数え、業種別でトップだった。2位の電子業界は666人(前年は475人)となっている。
 企業形態別では、民営企業が国営企業よりも報酬が厚い傾向にある。「100万元幹部」7459人のうち、民営企業の幹部が4568人で全体の61%を占めた。国営企業は2593人で35%、外資企業が299人で4%だった。


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