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  ニュース     2021/07/05 19:00

中国:2021〜25年の定年退職4000万人、社会保障維持が課題に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】第14次5カ年計画(2021〜25年)期間中の定年退職数は、中国全体で4000万人を超える見込みだ。社会保障を維持するために、中央政府はフリーランサーの社会保険加入を促す考えという。人力資源社会保障部の報告内容として、第一財経が2日付で伝えた。

 毎年の定年退職が800万人ずつに上ることを意味し、20年の452万人を大きく上回る計算となる。労働年齢人口は5年間で3500万人も純減する見通しだ。

 清華大学が発表したリポートによると、65歳以上人口が全体の14%を占めると「超高齢化社会」を迎える――という国際基準に照らすと、中国は今年末にも超高齢化社会に突入する。これは19年発表の「世界人口展望」予測より4年も早めだ。1963年のベビーブーム世代に定年退職が訪れるなか、都市部の現役世代1人当たりが担う高齢者の人数は、2.37人から2025年には1.82人に低下するという。

 今年に入り、中央政府はフリーランサーの社会保障問題を注視してきた。計画では、加入意思があり、支払い能力のあるフリーランサーと、新規就業形態の従業員などに対し、職工基本養老保険への加入を促進する。基本養老保険の加入率について、20年の91%から25年の95%にまで引き上げる目標を掲げた。フリーランサーと新規就業形態従業社は足元で2億人を数える。


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