中国で半導体産業の人材不足が深刻化している。北京大学・中国教育金融研究所が発表した最新リポートによると、その不足数は2019年には約30万人に達し、15年の15万人から倍増した。中国ではハイテク分野の人材が慢性的に不足しており、「半導体の国産化」を目指す中国政府の戦略を妨げる可能性が指摘されている。香港英字紙のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）が18日伝えた。

　中国では近年、半導体産業で働く専門家の数が増加。給与水準の上昇、政府の手厚い支援が背景だ。ただ、中国国際金融（CICC）によると、半導体産業における人材不足の問題は、単なる「数の問題」ではなく「質の問題」。中国国内の学校で教育を受けたエンジニアはまだ若く、特にチップ製造分野で業界のリーダーが不足しているという。


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