【亜州ビジネス編集部】中国の国家外貨管理局が国内の一部銀行について、ロシアの銀行との資金取引状況の調査に着手したもようだ。紛争地域での業務管理状況やリスク管理状況などを把握することで、システミック・リスクの発生を防ぐ狙い。外貨管理局はこのほか、国内の銀行に対し、米国金融業務の調査も求めているという。香港紙・信報が7日、外電報道を引用する形で伝えた。
　報道によると、外貨管理局は国内の銀行に対し、欧米の制裁リスクについて注意喚起を行っており、米ドル決済を打ち切られるなどの極端なリスクにも対応できるよう準備を指示していたという。また、欧米による対ロシア金融制裁について、中国は「合理的な規定のレベルの超えている」と認識。対応を誤れば、国内の銀行にも大きな影響が及ぶため、リスク対応能力の引き上げを求めたとされる。


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