【亜州ビジネス編集部】中国でEコマース各社などが11月に実施する「シングルデー（独身の日、双11）」セールに対し、当局が販促行為を規制する新たな通知を発表した。国家市場監督管理総局は6日、インターネットプラットフォーマーと各地方の市場監督部門に対して、同セール期間中に市場秩序を維持し、消費者の合法的権利を守るよう強く要求。本来の価格を偽って大幅な値下げに見せかける等の不正行為を禁止すると通知した。

　同局は通知の中で、◆販促行為の規範化、◆広告の規範化、◆不当競争行為の禁止、◆コピー商品・劣悪商品の販売禁止――などを打ち出した。うち販促行為については、セール前に値上げし、その後、割引を行うことで「大幅値下げ」を偽装するような不正行為を禁止すると明言している。

　なお、Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）は今年、11月1〜11日にシングルデーセールを実施する。貧富の格差を是正する「共同富裕」を中国当局が掲げ、ネット企業に対する締め付けを強化する中、売り上げを誇示する昨年までのスタイルからの変化が指摘されている。


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