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  ニュース     2022/06/01 18:00

中国:ゲーム新規承認5月は再びゼロ、規制継続に懸念 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国でゲーム業界に対する規制の継続が懸念されている。国家新聞出版署は5月、リリース(出版)許可審査の結果を発表しなかった。4月には9カ月ぶりに審査結果を公表し、国産ゲーム45タイトルに「版号」を付与していた。
 中国ではゲームを新しくリリースする際、「版号」と呼ばれる許可番号を取得する必要がある。国家新聞出版署は1カ月に1回程度のペースで承認した新作ゲームのリストを公表していたが、同署のウェブサイトでは昨年7月分(7月22日発表)の発表を最後にリスト更新が一時ストップ。その後、今年4月になって9カ月ぶりに承認リストが公表された。
 しかしながら、5月は一転して再びリスト公表がなかった形。香港英字紙のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、4月の承認リストについても審査凍結前の規模(100タイトル前後)を大幅に下回ったことから、ゲーム審査に対する当局の慎重な姿勢が懸念されている状況だ。また、4月のリストには最大手クラスである騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)、網易(ネットイース:9999/HK)のゲームが含まれなかった。
 こうした中、業界大手を中心に海外市場に軸足を移す動きが加速している。うちネットイースの丁レイ最高経営責任者(CEO)は5月の決算説明会で、海外市場向けの投資を拡大していく方針を表明。現時点で研究開発費のうち10〜20%を海外向けに振り向けているが、将来的には同比率を40〜50%に拡大する計画と説明した。同社は今年初めに、日本にゲームスタジオを設立している。
 なお、テンセントが先ごろ発表した2022年第1四半期(1〜3月)決算によると、ゲームを含む付加価値サービス(VAS)部門の売上高は0.4%増の727億人民元と前年並みにとどまった。中でも、規制の影響を受けた中国本土のゲーム収入は1%減とマイナス成長に転落。未成年者規制により、アクティブユーザー数、有料ユーザー数に直接的、間接的な影響が出ている。一方、規制の対象外となった海外ゲーム収入は4%増加した。


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