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  ニュース     2022/03/01 18:00

中国:「両会」今週4日スタート、新卒就業が重要議題に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国では今週4日、重要政治イベントの「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)がスタートする。今年は新卒者の「雇用(就業)」が重要議題の一つとなる見通しだ。2022年度は1000万人超と過去最大規模の学生が卒業する見込みとなっている。香港経済日報が1日伝えた。
 教育部・高校学生司の王輝・司長は昨年12月の記者会見で、中国経済が需要の縮小、供給へのインパクト、見通しの悪化という三重苦に直面していると指摘。これらの要素が学生の就業に影響を及ぼすと懸念した。一方で、新卒者の数は増加を続けており、22年度は前年比167万人増の1076万人に達する見込みと説明。新卒者の数、伸びともに過去最大の規模に達する見通しとした。
 特に足元では、新型コロナウイルスの感染拡大による雇用への影響が続いている。一部の業界、企業の経営はコロナ禍前の水準を回復しておらず、雇用市場の見通しは不透明だ。一部地域での散発的な感染拡大によって、就職活動への直接的な影響も出ている。
 両会のうち、全国政治協商会議は4日、全国人民代表大会(全人代)は5日にそれぞれ開幕する。うち国会に相当する全人代の開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、22年の政策方針などを明らかにする予定だ。その年の国内総生産(GDP)成長率目標も提示されるのが通例で、今年は前年目標(6%以上)よりも低い「5〜5.5%」の水準に設定されると予測されている。


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