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  ニュース     2021/12/21 18:00

中国:安徽・河南も最低賃金引き上げ発表、年初来で23エリア 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国では2021年に入り、複数の地方政府が最低賃金の引き上げを発表している。足元では、安徽省が12月20日付で、河南省が来年1月1日付での引き上げを相次いで発表した。年初以降、引き上げを発表した地方はこれで23カ所に達している。
 安徽省政府は20日、合肥市などの1類地域で1650人民元(約2万9400円)と、従来の1550人民元から100人民元(6.5%)増額すると発表。即日実施する方針を明らかにした。最低時給についても、1類地域で18.0→20.0人民元に2.0人民元(11.1%)引き上げられる。
 河南省では、鄭州市などの1類地域で1900→2000人民元に100人民元(5.3%)増額。来年1月1日付で実施される。最低時給についても、1類地域で19.0→19.6人民元に0.6人民元(3.2%)引き上げられる。
 中国の中央政府は各地方政府に対し、「2〜3年に1回以上」の最低賃金見直しを求めている。2020年は新型コロナウイルス禍の影響もあり、最低賃金を引き上げた地方政府が青海省、福建省、広西チワン族自治区のみにとどまっていた(青海と福建は1月、広西は3月に実施、いずれも19年時点で引き上げを予告済み)。
 最低賃金の全国最高は、足元で上海市の2590人民元。これに北京市の2320人民元、広東省の2300人民元(うち深セン市は2360人民元)、江蘇省、浙江省の2280人民元、天津市の2180人民元、山東省、重慶市(2022年4月実施予定)の2100人民元、湖北省の2010人民元が続く。


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