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  ニュース     2021/12/07 18:00

中国:11月「車ディーラー在庫指数」55.4、前月比2.9pt悪化 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の新車販売市場で、ディーラー在庫の主要指標が前月比でやや悪化している。業界団体の中国汽車流通協会は11月30日、今年11月の「自動車ディーラー在庫早期警戒指数(VIA)」が55.4で推移したと報告した。節目の50を依然として超え、前月比で2.9ポイント上昇(=悪化)したものの、前年同期比では5.1ポイント低下している。
 車載半導体チップ不足の問題は、段階的に改善してきた。ディーラー在庫の積み増しを通じ、12月の販売は前月比でやや上向くとの見方を示している。乗用車に関しては、12月の小売販売が約200万台に上ると予想した。ただ、一部の人気モデルについては、納車待ち1〜2カ月の状況が続くとみている。
 11月のエリア別VIA動向は、北方エリア(北京市、河北省、河南省、黒竜江省、吉林省、遼寧省、内モンゴル自治区、山西省)が54.5→58.8(前月比↑4.3ポイント)、東方エリア(安徽省、江蘇省、山東省、上海市、天津市、浙江省)が51.3→51.8(↑0.5ポイント)、西方エリア(甘粛省、貴州省、陝西省、四川省、新疆ウイグル自治区、雲南省、重慶市、寧夏回族自治区、青海省、チベット自治区)が52.1→57.4(↑5.3ポイント)に悪化する一方、南方エリア(福建省、広東省、広西チワン族自治区、海南省、湖北省、湖南省、江西省)は54.1→46.2(↓7.9ポイント)に改善した。
 VIA(Vehicle Inventory Alert Index)は製造業購買担当者景気指数PMIの算出法と類似。50を下回ると自動車在庫が適正レベルにあることを示す。逆に数値が高いほど、需要の低迷、在庫圧力の上昇、経営圧力の増大を示唆する。


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