【亜州ビジネス編集部】ロシアの侵攻によるウクライナ情勢の悪化を受け、現地の中国大使館は25日、チャーター機により在留中国人の退避を行うと発表した。香港人、マカオ人、「台胞証」（台湾居民来往大陸通行証）を持つ台湾人の申請も受け付ける。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（RFA）など複数メディアが伝えた。
　ウクライナ在住の中国人は約6000人。中国企業の関係者や留学生、現地在住の華僑などが含まれる。中国大使館は27日を期限に、ウクライナからの退避を希望する中国人から申請の受け付けを始めた。ただ、チャーター機の運航スケジュールなどは示していない。
　キエフ在住の中国人留学生は、「本当に戦争になると思わなかったので、何も準備していない。沢山の車が西に向かって走っている」と語った。
　一方、台湾外交部の欧江安・報道官は24日、ウクライナ在住の台湾人に対し、陸路で西部国境を越え、ポーランドに避難するよう呼びかけた。また、ポーランドに設置した外交機関による退避計画を始動させている。ウクライナには台湾人33人が居住しているという。


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