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  ニュース     2021/11/22 18:00

中国:指標金利「LPR」3.85%、19カ月連続据え置き 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国人民銀行(中央銀行)は22日、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の1年物を3.85%に据え置いた。据え置きは19カ月連続。住宅ローン金利の指標となる5年物LPRについても、前月と同じ4.65%を維持している。
 市場の事前予想でも据え置き予測が大勢だった。人民銀は引き続き公開市場操作(オペ)などを通じて市場への資金供給を行っているものの、預金準備率の引き下げなど、より強い緩和策には慎重だ。
 人民銀は今月15日、金融政策ツールの「中期貸出ファシリティ(MLF)」を通じ、総額1兆人民元(約17兆8700億円)を市場に供給。MLFが導入されて以来、1回当たりの実施規模としては過去最大となった。ただ、11月中に満期を迎える同額のMLF融資のロールオーバーとして実施されたもので、金利も2.95%に据え置かれている。
 LPRは人民銀が2019年8月から公表を開始(毎月20日に発表、休日の場合は翌営業日)。従来のLPR算出方法を見直し、MLF金利に緩やかに連動するようにした。うち1年物LPRは「実質的な政策金利」とも呼ばれ、制度の見直し以降、19年8月、9月、11月、20年2月、4月の計5回引き下げられている。


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