詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

  ニュース     2022/02/10 18:00

中国:春節連休明けの広東省、労働者数百万人が職場に復帰 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】春節連休(1月31日〜2月6日)を終えた中国各大都市に、今年も大勢の出稼ぎ労働者が戻ってきている。珠江デルタを代表する広東省広州市では、大荷物を抱えた労働者が鉄道の広州南駅に続々と到着。広州、仏山、東莞、江門などの市政府は専用バスを用意し、迎えた労働者を各方面の工業団地に輸送している。中国新聞網が9日に伝えた。

 年間GDP12兆人民元(約217兆8000億円)を中国で初めて超えた広東省は、大量の労働力を必要としている。広東省だけでも、数百万人の出稼ぎ労働者が春節に帰郷した。順調に労働者が戻ってくるか、当局は今年も動向を注視している状況だ。

 当局の広東省人力資源社会保障庁によると、今年の春節前には、出稼ぎ労働者800万人以上がそれぞれの郷里に大移動した。春節連休明けの足元では、すでに半数の約400万人が広東省に戻っている。ここ数日は帰還のピークが続く見通し。元宵節(旧暦1月15日の今年2月15日)には、今年も9割以上が戻るとみられているという。

 広東省は人材募集イベントをオンラインで832回、実会場で778回ずつ開催する予定だ。汕頭、韶関、湛江などの各地で実施し、企業の人手不足問題を緩和する。

 広東美的集団(000333/SZ)のエアコン事業部門が置かれた順徳工場では、連休明け後に生産ラインすべてを稼動させた。すでに大部分の労働者が元の職場に復帰している。今年第1四半期は受注が満杯で、毎月120万台以上を生産しなければならないという。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース