【亜州ビジネス編集部】米商務省は7日、輸出管理の対象となる「未検証者リスト（UVL）」に中国の33事業体を追加したと発表した。リストには、バイオ医薬品の開発受託会社、薬明生物技術（ウーシー・バイオロジクス：2269/HK）の子会社などを含んでいる。
　このリストは、米国政府が輸出許可前の確認や出荷後の検証を十分に実施することができないため、最終用途・需要者に懸念があるユーザーの一覧。同リストに記載される事業体に米国製品（物品・ソフトウエア・技術）を輸出・再輸出する際、輸出管理規則（EAR）の許可例外が適用されなくなる。
　米商務省が前回、UVLへの中国企業追加を発表した2019年4月は、中国との貿易摩擦が激化した時期だ。北京冬季オリンピックの開催中に米国が今回の措置を発表したことで、両国関係の緊張が改めて懸念されている。


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