【亜州ビジネス編集部】中国共産党中央委員会第1回全体会議が23日、北京市で開かれ、新たな指導部が選出された。習近平・総書記が予想通り再選され、3期目をスタートしている。複数の現地メディアが伝えた。

　最高指導部の政治局常務委員（7人）には、習氏のほか、李強・上海市党委員会書記、趙楽際・中央規律検査委書記、王滬寧・中央書記局常務書記、蔡奇・北京市党委書記、丁薛祥・中央弁公庁主任、李希・広東省党委書記の6人が選ばれた。中国の政治的慣習では、党の序列で政府の職務が決まる。序列2位に昇進した李強氏が来春の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）で首相に就任するとみられている。

　また、蔡奇氏は腐敗を取り締まる中央規律検査委員会トップの書記、再選された趙楽際氏は引退する栗戦書氏に代わり全人代委員長、王滬寧氏は汪洋氏の後任として全国政治協商会議（政協）主席にそれぞれ就任する見込みという。

　台湾の中央通信社によると、最高指導部の6人は「習派」一色となった。習派以外で、次期首相の可能性も指摘されていた胡春華・副首相は、最高指導部だけでなく、序列上位の24人で構成する政治局員にも選ばれなかった。


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