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  ニュース     2022/11/07 10:10

中国:ゼロコロナ堅持「揺るがない」=衛生健康委 無料記事

 新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策について、中国国家衛生健康委員会・疾病予防管理局の胡翔氏は5日の記者会見で、同政策堅持の方針は「揺るがない」とコメントした。「これまでの実践を通じ、われわれの防疫対策と一連の戦略は完全に正しいことが証明されている」と強調。同政策は最も効率的で、効果的だと主張している。証券時報など複数メディアが5日伝えた。
 香港マーケットでは先週4日、中国の経済再開(リオープン)計画に関するうわさが再浮上し、ハンセン指数が前日比5.4%高と急反発。国務院が民用航空局を含む関係部門に対し、旅客便の「サーキットブレーカー」制度の終了に向けた準備を進めるよう指示したもよう――との情報も流れた。旅客便のサーキットブレーカー制度は、同じ航空便に一定数の新型コロナウイルス陽性者が搭乗していた場合の運行停止措置(1〜2週間)。香港の同制度は今年7月に停止された。
 前出の胡氏は、足元の感染状況はより複雑になっていると指摘した上で、現在の総方針を堅持することが重要との認識を示した。中国では5日、新型コロナの新規域内感染者が4420人に達し、5月6日以来の最多を記録している。
 ゴールドマン・サックスは最新リポートで、中国は新型コロナやその他医療体制に関する国民の不安を緩和するため、「ゼロコロナ」脱却の可能性を示唆していると指摘。ただ、全ての準備が完了するまで、中国は依然として「ゼロコロナ」政策を維持する必要があると指摘した。ゴールドマンは、同準備の完了に数カ月かかる可能性があるとみており、経済再開は来年第2四半期(4〜6月)になるとの見通しを示している。


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