中国で25日、2023年度国家公務員試験（国考）の申込受付が始まった。初日午後4時（現地時間）の時点で申込者数は16万3790人に達し、前年同期の6万6717人から68.7％増加。部門別では、申込者数ランキングの上位を税務総局が独占した。新浪教育など複数メディアが26日伝えた。
　報道によると、25日時点の部門別申込者数トップは「国家税務総局河南省税務局」で7099人だった。以下、「国家税務総局貴州省税務局」が6272人、「国家税務総局四川省税務局」が5456人、「国家税務総局江蘇省税務局」が5303人、「国家税務総局陝西省税務局」が5121人と続く。
　一方、部門別の競争倍率トップは「生態環境部西北核輻射安全監督站」の206倍。以下、「中国民用航空チベット自治区管理局公安局」が173倍、「財政部四川監督局」が169倍、「全国人民代表大会」が130倍、「国家自然資源督察成都局」が81倍だった。
　23年度国考の採用枠は3万7100人。31省・直轄市・自治区すべてで採用予定がある。うち広東省、北京市、山東省が採用枠のトップ3で、それぞれ2772人、2045人、2004人に設定。初日の時点では、北京市の申込者数が1万6601人に達し、全国最多となっている。
　香港紙・明報によると、23年度国考の採用枠（3万7100人）は前年比で18.9％増。雇用安定を図る政府方針の下、2年連続で2ケタの採用枠拡大となっている。22年度の採用枠は3万1200人と初めて3万の大台に乗せ、前年比で21.4％増加した。


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