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  ニュース     2022/10/13 18:00

中国:上海の水買いだめ騒動過熱、当局説明でも止まらず 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国上海市では、給水タンクなどの清掃を理由とする一部地区の断水通知をきっかけに、インターネット上で水質悪化による水道停止のうわさが拡散されている。飲用水の買いだめ騒動が起き、その動きは一段と過熱しているもようだ。香港メディアの星島日報が伝えた。
 当局が全市の断水を否定する説明を行ったが、騒動は終息していない。新型コロナウイルス感染拡大防止のために行われたロックダウン(都市封鎖)の後遺症で、住民が「神経過敏」になっているとの指摘もある。
 上海市当局は10日、一部地区の断水を通知。ネット上では、「今夏に長江流域で起きた干ばつの影響で海水が長江河口を逆流し、上海市の水源の水質が悪化したため、水道供給が不能になりつつある」とのうわさが流れた。その後、スーパーマーケットなどで飲用水の品切れが起きた。
 騒動を受け、上海市水務局は「一部地区の断水は水道管と給水タンクの清掃のために定期的に行っているもので、生活・工業用水の供給は維持される」と説明。「全市の断水計画はない」との声明と発表した。しかし、住民のパニックは続いているという。
 台湾の中央通信社によると、上海市の関係者は「海水の逆流は、正常な自然現象で、過去に何回もあった」と指摘。飲用水の買いだめ騒動については、「ロックダウンで辛い思いをしたため。ネット情報に敏感になっている」と指摘した。


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